石油小売りで国内2位の出光興産は、同5位の昭和シェル石油の株式を33.3%取得すると発表しました。
これで、出光興産は昭和シェルの筆頭株主となるので、今後は経営統合に向けた協議が本格化するとのことです。
予てから出光興産が昭和シェルを買収するという噂が囁かれていたので、やっぱりかと思いました。
このニュースで少し気になったのが、ガソリンスタンドにおける共通ポイントが、今後どうなっていくのか?という事です。
今回は、出光と昭和シェルが経営統合することで、ガソスタ市場の共通ポイントにどのような影響を与えるのか、考えてみました。
エネオスで、ANAのクレジットとYahoo! JAPANカードをTカードとして使いマイルとTポイントの2重取りは可能なのか?
このページの目次
大手ガソリンスタンド各社の共通ポイントの状況
まずは、現在の大手ガソリンスタンド各社の、共通ポイントの導入状況をまとめてみたいと思います。
JXホールディングス(エネオス)
エネオスでは、200円ごとにTポイントが1ポイント付与されます。
そして、エネオスの最大の特徴は、ANAカードマイルプラスとJALマイレージバンクの対象店舗でもあるので、ANAとJAL のクレジットカードで支払えば、それぞれのマイルも貯まります。
私は、エネオスではANA VISA Suica カードで支払っているので、ANAのマイルとクレジットカードのポイント、Tポイントのポイント三重取りを実践しています。
エネオスを頻繁に利用されている方は、絶対にANA VISA Suica カードがおすすめです!
出光興産
出光では、200円ごとに楽天スーパーポイントが1ポイント付与されます。
ポイントを貯めるには、楽天Rカードが必要なので、持っていない方は出光やサークルKサンクスなどで作っておきましょう。
また、出光もエネオスと同じで、ANAカードマイルプラスの対象店舗なので、ANA VISA Suica カードなどのANAのクレジットカードで支払えば、ANAのマイルを貯めることもできます。
東燃ゼネラル石油グループ(Esso、Mobil、ゼネラル)
共通ポイントは提携していないので、貯まりませんが、代わりに給油1L 毎にnanaco が1ポイント付与されます。
1Lだと、現在のレギュラーガソリンの価格に換算すると、140円ほどでしょうか。
エネオスや出光では、200円毎に1ポイントが付与されるので、還元率はわずかですが、ゼネラル石油 + nanaco の方が良いですね。
コスモ石油
コスモ石油では、共通ポイントの提携はなく、コスモ石油独自の「ときめきポイント」というポイントが付与されます。
また、ANAやJAL のクレジットカードで支払っても、マイルが貯まることはありません。
コスモ石油でクレジットカード払いをするなら、コスモ石油のクレジットカードである、コスモ・ザ・カードか、ヤマダLABI ANAマイレージクラブカードが良いでしょう。
昭和シェル石油
昭和シェルでは、1Lの給油毎にPontaポイントが1ポイント付与されます。
ポイント還元率は、価格毎ではなく1L毎なので、ゼネラル石油 + nanaco と同じですね。
経営統合後のブランド存続は?
気になる経営統合後の両社のブランド存続については、両ブランドとも統合後も維持するようです。
なので、これまで通り出光は楽天スーパーポイントで、昭和シェルはPontaポイントが付与されるでしょう。
最大4重取りも可能!誰でも簡単にマイルや共通ポイントを2重、3重取りする方法
まとめ
国内の石油市場は縮小傾向にあるので、今後も大手同士の経営統合はあるかもしれません。
今回のように両ブランドが維持されるケースなら、共通ポイントにあまり影響がないかもしれませんが、どちらかのブランドに統一されてしまうと、どちらかの共通ポイントが付与されなくなってしまうことも考えられます。
ガソリンの給油は、1回の単価が高額なのでポイントを貯める上では、とても大きなウェイトを占めていますので、今後もガソリンスタンド市場の動向を見守りたいと思います。