長野県の志賀高原の近くにある地獄谷野猿公苑をご存知でしょうか?
世界で唯一、温泉に浸かる野生の猿を間近で観察することができるなど、特に外国人の方に絶大な人気を誇る観光地なのです。
今回は、地獄谷野猿公苑の見所や行き方などをご紹介します。
このページの目次
地獄谷野猿公苑とは?
地獄谷野猿公苑は、野生のニホンザルの生態を間近で観察できる場所として、1964年に開苑しました。
ニホンザルを間近で見れる公園は、大分の高崎山などいくつかありますが、地獄谷野猿公苑では世界で唯一温泉に浸かる猿を見ることができます。
特に冬の間は雪をかぶった猿の事をスノーモンキーと呼び、スノーモンキーが温泉に浸かる様子がSNS等で世界中に発信され、特に外国人の方には大人気の観光地となっています。
実際、観光に訪れる方の割合を見てみても、7:3 程の割合で日本人よりも外国人の方が多く訪れていました。
地獄谷野猿公苑までのアクセス
地獄谷野猿公苑は、スキーのメッカ志賀高原に向かう道中にある上林温泉から徒歩で30分程の場所にあります。
この辺り自体標高が高く、公苑のある場所も標高850mの位置にあるので、冬にもなると一面銀世界になります。
地獄谷野猿公苑までの交通手段は、自家用車か電車経由バスの2通りになります。
営業時間と入苑料
夏季(4月ごろ~10月ごろ)
開苑時間8:30ごろ 閉苑時間17:00ごろ冬季(11月ごろ~3月ごろ)
開苑時間9:00ごろ 閉苑時間16:00ごろ※休苑日はありません。年間を通して無休です。
※夏季、冬季の期間は概ねの目安です。必ず○月○日からと言ったものではありません。
※営業時間は概ねの目安です。野猿公苑のニホンザルは野生動物です。天候、季節、ニホンザルの行動等により予告なく変動することもあります。
特に秋はサルの行動が活発で不規則になりがちです。
おとな(中学生以上)
一般
500円
団体(20人以上)
420円
年間パス
3,000円こども(5歳以上、中学生未満)
一般
250円
団体(20人以上)
210円
年間パス
1,500円入苑料金には消費税を含んでおります。
障害者手帳等をお持ちの方、ご本人のみ半額。おとな 250円、こども 120円。
障害者団体 おとな 210円、こども 100円。入苑窓口にお申し出ください。
遠足、修学旅行等の学校団体は特別割引、中学生・高校生 250円、小学生 120円。
詳細はお問い合わせください。
※5歳未満のこどもは無料です。(保護者同伴に限る)
※シニア、高齢者割引等の設定はございません。
※各種割引の併用はできません。
※年間パスの有効期間は、購入日から1年間です。
自家用車で行く場合、冬季は上林温泉から入山しましょう
自家用車の場合、下記の二通りの行き方があります。
- 渋温泉方面から地獄谷駐車場(有料)に駐車し、そこから徒歩約15分かけて現地に向かう
- 上林温泉に駐車し、ゆみち遊歩道(約1.6km)を徒歩約30分かけて現地に向かう
ただし、渋温泉から地獄谷駐車場に続く道は、12月1日から4月までの間は冬季封鎖されてしまうため、スノーモンキーが見れる冬の間は、上林温泉からゆみち遊歩道を経由するしかありません。
また、上林温泉周辺に駐車する場合は、カーナビの行き先設定を下記の住所に合わせると良いと思います。
上林温泉ホテル仙壽閣
住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏1410
TEL:0269-33-3551
もしくは
山ノ内町志賀高原ロマン美術館
住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏1465
TEL:0269-33-8855
上林温泉ホテル仙壽閣から暫くゆみち遊歩道方面に向かうと、駐車できる台数は少ないですが、地獄谷野猿公苑専用駐車場があります。
下記の写真の車が数台停まっている所が駐車場です。
上記の駐車場が満車なら、志賀高原ロマン美術館に臨時駐車場があるので、そこに停めるしかありません。
電車で行くならスノーモンキーパスがおすすめ!
電車で行く場合は、湯田中駅で下車し、長電バスの志賀高原線に乗車し、「スノーモンキーパーク」バス停で降車します。
そこから、ゆみち遊歩道を歩き、現地に向かいます。
なお、電車で行く場合は、電車とバスと地獄谷野猿公苑の入苑料がセットになった「スノーモンキーパス」がおすすめです!
料金は、大人2,900円 小人(6歳~12歳)1,450円(特急券含む)
長野電鉄権堂駅・須坂駅・小布施駅・湯田中駅で販売しています。
スノーモンキーパスの詳細は、下記をご覧ください。
地獄谷野猿公苑に行くための靴や服装は?
上林温泉方面からゆみち遊歩道を歩いて向かう場合だと、車を停める場所によっては2km近い距離を歩く事になります。
ゆみち遊歩道は平坦な山道ですが、冬になると雪が積もり足元が悪く、距離もあるのでミニハイキング状態になります。
なので、できれば足裏に滑り止めのスパイクがあるスノーブーツが良いですが、最悪なくても問題ないでしょう。
ちなみに、冬のゆみち遊歩道は下記の写真のような状態が約1.6km 続きます。
あと、標高も高くかなり寒いので、防寒対策はしっかりしましょう。
ゆみち遊歩道の入口には、綺麗な売店があります。
地獄谷野猿公苑にも売店がありますが、品揃えなどは圧倒的に上記の売店の方が豊富なので、お土産を買いたい方は、帰りにこの売店に立ち寄ってみてください!
あと、余談ですが、志賀高原ロマン美術館の裏手には、かつて長野オリンピックのハーフパイプ会場になった「かんばやしスキー&スノーボードパーク」の跡地がありますので、興味がある方は是非立ち寄ってみてください。
地獄谷野猿公苑の見所
地獄谷野猿公苑までは、ゆみち遊歩道を徒歩で約30分程かけて行きますが、この遊歩道も軽いハイキング感覚で楽しいものです。
道中には時々野生の猿が登場することもあります。
この日も、野生の猿がお出迎えしてくれました。
ゆみち遊歩道を歩ききると、ステッカーが沢山貼られた謎の廃車が登場します。
外国人の方は、なぜかこの車を背に記念撮影している人が多かったです。
左手にある建物は、地獄谷温泉後楽館という温泉旅館です。
日本の原風景といった感じで、なんだかホッとしますね。
このような風景なども、外国人の方に人気がある理由の一つなのでしょうね。
後楽館の周辺にも猿が多くいるので、ここで観察してから野猿公苑に向かうと良いでしょう。
この看板の階段を昇っていくと、地獄谷野猿公苑の受付に着きます。
猿を見るときの注意点
野猿公苑の入口にも注意看板がありますが、野猿公苑の猿は野生なので、下記の点に注意しましょう。
- なるべく、猿から離れて見る
- 猿の眼をじっと見つめない
- 猿に手を出したり、触らない
- 猿に食べ物を見せない、与えない
ただ、野猿公苑の猿は人馴れしている為か、よっぽどの事がない限り、襲ってきたりはしないと思います。
冬にしか見れないスノーモンキーはおすすめ!
野猿公苑内の見所は、温泉に浸かる所と、川岸の2か所しかありません。
まず最初に見ておきたいのは、やはり温泉浸かる猿です。
気持ちよさそうです。
温泉に浸かる猿の数は日によって違いますが、やはり冬の方が多くの猿が温泉に入っているようです。
ひとつひとつの仕草が可愛いですよね!
仲良く毛づくろい!!
やはり、雪が舞うシーズンに訪れて、スノーモンキーを見るのがおすすめです!
川岸でくつろぐ猿も可愛い!
温泉ゾーンの下側に川岸があり、そこにも猿が大勢います。
上から見下ろした川岸の様子です。
至るところに野生の猿が、素通りしていきます。
完全に人間と共存していますね。
川岸の周辺に行くと、子猿達が雪で遊んでいました。
とても可愛かったですよ。
子猿は特に可愛らしいです!
少し心配そうな眼差しで人間を見上げる、母猿?
毛づくろいされ気持ちよさそうです。
猿と混浴が楽しめる??地獄谷温泉後楽館もおすすめ!
当然ながら、野猿公苑内の温泉は猿専用なので、人間は入る事ができません。
しかし、野猿公苑の入口にあった、後楽館の露天風呂は猿も入ってくるので、猿と混浴ができる可能性があります。
上は野猿公苑の方から後楽館を撮影した写真になります。
猿が入っているお風呂は、後楽館の露天風呂になります。
もちろん人間用です。
そして、混浴です!!
しかし、写真もはっきり撮影できている位丸見えなので、入るには少し勇気が必要ですね。
夕方以降なら問題ないかなぁ・・・
いずれにしても、猿と混浴ができる温泉は全国的に大変珍しいですし、
日帰り入浴もあるので、利用してみては如何でしょうか。
日帰り入浴:大人500円 12:00~15:00
地獄谷野猿公苑周辺の観光情報
地獄谷野猿公苑の観光と合わせておすすめの観光地を少し紹介します。
志賀高原のスキー場
志賀高原エリアは、19のスキー場が集約された、言わずと知れた日本屈指のスノーリゾートです。
長野オリンピックでは、焼額山スキー場と、東館山スキー場が競技会場として使用されました。
また、焼額山スキー場と横手山・渋峠スキー場は、原田知世が主演し話題となった映画「私をスキーに連れてって」のロケ地としても有名です。
横手山・渋峠スキー場は、日本一標高が高い(2,307m)スキー場なので、雪質はもちろんのこと、山頂からの景色もとても美しいですよ!
信州フルーツランド 信州中野インター店
信州中野インターを降りてすぐにあるフルーツ農園です。
さくらんぼ、りんご、もも、ぶどうのフルーツ狩りが楽しめます。
私は以前、11月にりんご狩りに行った事がありますが、蜜が多く詰まっていて、とても美味しかったです。
残念ながらスノーシーズンはフルーツ狩りは営業してませんが、店舗自体は営業しているので、おみやげの購入などで立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
宿泊情報
地獄谷野猿公苑をメインで観光に来るのか、スキーのついでに観光するのかによって多少変わりますが、野猿公苑から最も近いのは、上林温泉です。
湯田中・渋温泉とは違い、静かな温泉街なので、宿で落ち着きたい方にはおすすめです!
また、志賀高原までもバスで移動できるので、志賀高原へスキーに来られる方にもおすすめだと思います。
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志賀高原でのスキーがメインなら、志賀高原エリアでの宿泊も良いでしょう。
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個人的に最もおすすめなのが、信州渋温泉街での宿泊です。
野猿公苑も志賀高原もどちらにもアクセス良い事と、昔ながらの風情を残した温泉街は観光にもぴったりです。
温泉街には、九つの外湯があるので、外湯巡りもおすすめです!
また、志賀高原まではバスも運行しています。
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最後におすすめは、湯田中温泉です。
長野電鉄の湯田中駅のすぐ近くに温泉街があるので、電車で観光に来られる方に特におすすめです。
地獄谷野猿公苑には、バスで「スノーモンキーパーク」バス停で、志賀高原までは目的のスキー場の最寄りのバス停まで移動できます。
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まとめ
地獄谷野猿公苑の猿は、人間と共存しているので、動物園などで観察するのとは違い、より間近で野生の猿の生態を観察できます。
我が家の子供達も、野猿公苑に行く前は「ただ猿を見るだけならちょっと・・・」と、あまり乗り気ではありませんでしたが、実際に行ってみると、とても喜んでおり、来てみて良かったと言っていました。
また、周辺の景観も良く、外国人の方に人気あるのもうなずけました。
湯田中、渋温泉、志賀高原とセットで、是非訪れてみては如何でしょうか。