6月になると枇杷が旬を迎えます。
我が家の庭にある枇杷の木になっている実も、徐々にオレンジ色に変化してきたので、収穫しました。
この時期になると枇杷はスーパーでも売られていますが、少ししか入っていないのに結構良い値段がしますよね。
幸い我が家では、毎年多くの実がなるので、ビワをお店で購入する必要がありません。
それなら、いっそのことビワの木を植えて自宅でビワを育てるのは如何でしょうか?
しかし、ビワは寒冷地に弱いとされているため、主に九州などの温暖な地域でしか栽培ができないとお思いの方も多いのではないでしょうか?
今回は、寒冷地でも栽培ができる枇杷の品種についてご紹介します。
このページの目次
枇杷の主な産地について
ビワは元々亜熱帯地域などの温暖な地域で栽培されているので、日本でも温暖な地域で栽培されています。
その中でもビワと言えば長崎と言うくらい、最も有名な産地は長崎県です。
西日本や北陸のスーパーに出回るのは、ほとんどが長崎県産だと思います。
対する東日本で有名な産地は千葉県です。
千葉県の房総半島は最北のビワの産地として有名です。
枇杷の代表的な品種について
昔は、茂木と田中という品種が代表的な品種でしたが、西(長崎)の茂木、東(千葉)の大房とも言われています。
その他にも、瑞穂や長崎早生など多くの品種が育てられていますが、スーパーで良く目にするのは、長崎県産の茂木だと思います。
寒さに強いビワの品種は?
ビワは何故寒い地域に適していないのか?
それは、ビワは冬に花を咲かすのですが、花を咲かせる時期に-5度以下なってしまうと、花が咲かなかったり萎んでしまうことがあるため、収穫時期になっても果実が実のならない事があるからです。
しかし、最近では耐寒性があり、寒冷地でも育てることができる品種があるので、私が住んでいる富山(北陸地方)などの寒い地域でも枇杷を栽培することが可能になっています。
実が大きくて甘いクイーン長崎がおすすめ!
我が家に植えているのは、クイーン長崎という品種で、-10度程度までの耐寒性があると言われています。
クイーン長崎を選んだ理由は、その耐寒性ももちろんですが、何より果実が大きくて甘味が強いという事です。
まずは、MとLサイズの間位の玉子との比較です。
ご覧通り、玉子よりも大きいことが分かります。
続いては、桃太郎トマトとミニトマトとの比較です。
さすがにトマトまでとはいきませんが、結構な大きさですよね。
しかも、ただ大きいだけではなく甘みもしっかりあるんです。
先日収穫した果実ですが、スーパーの袋4袋分になりましたが、まだこれから色づく果実もあるので、まだまだ収穫できそうです。
ずっしりとした果実の様子が見てわかります。
果実が甘くしかも大きいので、おすすめですよ!
大房も耐寒性があるのでおすすめ!
千葉県の房総半島で栽培されている房州びわの主力品種である大房も、耐寒性のある品種です。
大房もクイーン長崎同様に、果実が大きい事で知られています。
また、酸味が少なく甘味が多いので、おすすめの品種です。
ビワの栽培は種からではなく、苗木(接木)から栽培しましょう!
ビワを食べて出た種を植えても芽が出てきてそれなりに成長しますが、果実がなるまでには相当な年数が掛かると言われています。
クイーン長崎も大房も、接木された苗木が売られているので、苗木から育てる事をおすすめします。
上記は、2008年の4月にクイーン長崎の1年生接木苗を植えた時の写真です。
その後、順調に育ちましたが、初めて結実し果実が収穫できたのは、2010年の6月でした。
一般的にも結実するまでは1年生の接木苗で、大体3~4年掛かるそうです。
そんな苗木も、8年たった今では、ご覧の通り大きく育ちました。
果実の数も年々増えています。
しかも、これまで病気らしい症状も皆無で、手入れらしい事もほとんどした事がないので、世話が楽なのも魅力ではあります。
ビワは日当たりの良い場所に植えるのがベスト!
ビワは日当たりを好みますので、なるべく日当たりが良い場所で育てましょう。
とはいっても、我が家は南向きに建っていてビワの木は建物の裏にあるため、日が当たるのは大抵正午過ぎからになります。
決して日当たりが良い場所とは言えませんが、順調にすくすく育ち、果実も十分に甘いですよ。
ただ、日が良く当たる部分の果実は日当たりが悪い果実に比べると、甘いのは確かです。
鳥害対策は必須!
ビワだけでなく果物栽培ではカラスなどの鳥害対策にかなり頭を悩まされます。
初めて実がなった2010年は人間が食べた数よりも、カラスに食べられた数の方が多いのではというくらいに、カラスの被害が酷く、その後CDをぶら下げるなどの対策をしましたが、どれも大した効果はありませんでした。
そして、数年前から「いやがらす煌き」という鳥害対策商品を試したみたところ、カラスの被害は激減と言うかほぼ無くなりました!
我が家は、いやがらす煌きの2.5Mの羽が2つ付いているタイプを、3個設置しています。
カラスも来なくなって一安心していたら、次はムクドリにやられ始めました。
ムクドリはカラスの様に賢くないため、カラスの対策がほとんど通じないようで、先ほど紹介した「いやがらす煌き」もムクドリには全く通用しませんでした。
そこで、今検討しているのが防鳥ネットですが、ビワの木もかなり大きいので、全て覆うとなれば結構なお金が掛かってしまうんですよね~。。
まだまだムクドリとの闘いは続きます!
まとめ
甘くて栄養価も高い枇杷は、温暖な地域だけではなく、品種を選べば北陸地方程度の寒冷地であれば、育てる事は可能です。
寒冷地でのおすすめの品種は、クイーン長崎と大房がおすすめです。
どちらも接木苗が売っているので、必ず接木苗から育てるようにしましょう。
定植後、4、5年もすれば毎年6月ごろに沢山の果実が実ると思います!