先日、日本経済新聞にソフトバンクモバイルが、Tポイントに対して資本参加するという記事が掲載されていました。
ソフトバンクモバイルとヤフーは2015年3月25日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)孫会社のTポイント・ジャパンの第三者割当増資を引き受けると発表した。携帯電話、インターネット、店舗サービスについてそれぞれ巨大な顧客基盤を持つ3社が、単一のポイントサービスを共同運営する形となる。
出資比率は、新たに資本参加するソフトバンクモバイルが0%から17.5%に、追加出資するヤフーは15%から17.5%に、CCC子会社のCCCマーケティングは85%から65%となる。
ヤフーとCCCは、プライバシーポリシーやT会員向け特約を通じ、T会員の購買履歴やWeb履歴について情報連携している。ソフトバンクモバイルは、CCCとの情報連携について「検討中」(同社広報部)とするにとどめた。
今回の資本参加は簡潔にいうと、これまで以上にソフトバンクグループの影響が強くなるという意味なんですよね。
ただ、今回の出資は他の共通ポイントを、かなり意識した上でのことではないかと思いました。
Ponta がリクルートと組んだことで、Ponta のマーケティング能力は向上していくと予想されるので、Tポイント側もうかうかしてられないと思ったことでしょう。
あくまで、現時点で比較対象はPonta でしょうからね。
このニュースが発表されたのは、2015年3月ですが、プロ野球のペナントレースが開幕し、ソフトバンクホークスの試合を見てると、ヘルメットにTポイントのステッカーが貼ってあるのを見て、ソフトバンクのTポイントに対する本気度を垣間見た気がします。
皆さんも、ソフトバンクホークスのヘルメットのTポイントステッカーに、お気づきになりましたか??
元々は、TSUTAYAの会員証から始まった
TポイントはTSUTAYAポイントの略だという事は、皆さんご存知だと思いますが、全てはTSUTAYAの会員証が始まりなのです。
なので、当然TSUTAYAの影響力が一番強かったわけですが、ソフトバンクの資本利比率が高まるという事は、それだけソフトバンクの影響力が、強くなることが予想されます。
より使いやすく、より貯めやすく拡張されるのか?
とはいえ、Tポイントユーザーからすれば、Tポイントの利便性への影響はどうなるのか?が気になるところだと思います。
2013年7月にYahoo!ポイントがTポイントに移行されて以降、Yahoo!JAPAN のコンテンツでも利用できるようになり、より利便性が高まったのは言うまでもないですが、今回実質的な親会社である、ソフトバンクモバイルが資本参加したということは、ソフトバンクグループが一体となって、Tポイントの活用を加速していくことになると思うので、これまで以上の店舗数で利用できるように、提携店舗数を増やしていくと思いますし、そうなるように期待しています。
昔からソフトバンクという会社は、本気を出すととんでもないことを仕掛けてくるので、今回も良い意味でとんでもない仕掛けを期待したいところですね。
ファミリーマートはどうなるのか?
2015年3月25日の、日本経済新聞にはファミリーマートもTポイントに出資する方針を固めたと報じていますが、ファミリーマート側は同日にすかさず、「何ら決定した事実はございません」と、ニュースリリースを出していました。
報道の真意はわかりませんが、ファミリーマート側にも今後何らかの動きがあるかもしれませんね。
最後に、今回のニュースが新たなシナジー効果を生んで、より利便性の良い共通ポイントとして、パワーアップしてくれることを期待するばかりです。